入院生活109日目、ステロイド療法39日目(離脱期11日目)、病院での食事の件その2。181130

今日も後2時間で日付が変わる。12月が始まる。平成最後の師走だが、特に感慨はない。まぁ駆け込むかのように色んな人の訃報が飛び交っているのには少し驚いているけれど。
今日の総歩数はすでに1万歩を超えた。11/21にCIDP発症以来久しぶりに8千歩を超えてからは、毎日8千歩以上は維持をしているけれど、1万歩超えは初めてだ。前々回のエントリで書いたように、100歳になっても自力でできる「理想の歩行」を目指した毎日のリハビリが、退院まで残りが見えてきて熱を帯びて来ている。必然的に歩数は増える。
100歳がターゲットなので(打倒くにおくん!)、負荷は弱目、姿勢や動作の反復練習が主の、エアロビっぽい運動が多い。だからなのか、一昨日たまたま耳にしたEDMがすごくしっくり来て嵌まってしまって、自主トレ中ずっとイヤホンで流している。ここ数年のEDM流行りはもう下火気味らしくて、嵌まったのはEDMっぽいカメオ歌手?のこの人なんだけど、すでに最近のEDMとも言えない2年前のリリースなのね。
どの曲もすごく良くて、ウェブが主戦場というよりウェブオンリーのアーティストが今はこのレベルなのかと感心する。そりゃチャンス・ザ・ラッパーのクオリティ見ても当然なのか。おっさん不勉強を反省する。EDMの類いはこれまでの経験から、暫くするとその「音の心地良さ」に飽きちゃうのだけど、それまではとっかえひっかえ色々な初見のアーティストを自主トレ中楽しめそうだ。前置きがまた長すぎだ。以下、前エントリ続きです。

俺には「食について一家言あり」と「無条件で病院食が大好き」の二つの前提条件がある、と前エントリでは書いた。この二つは意味として本来相反している(何だ、無条件の前提条件って?)。しかし、今回ほぼ30年ぶりに病院食を食べてみて、評価は両条件全くもって一致した。「ここの病院食は無茶苦茶うまい」。
まず初日に驚かされたのは白ご飯。ほぼ炊きたてだったのだ。当然熱々で、俺が30年前経験した恐らく(いや間違いなく)俺だけが旨いと思う「冷えきった柔らかいご飯」と違い、誰が食べても旨いと感じるものだ。
炊きたてのご飯が美味しいというのは、白米を主食としてそのまま食べる食文化では常識だと思う。対して、飲食店で炊きたてのご飯が売りというお店はごくごく稀に聞くことがあるだけで、普通はどこもご飯はジャーで保温しておき供するものだ。美味しいことが分かりきっているのにほとんど行われない「炊きたてのご飯の提供」。なぜか。とてつもなく難しいからだ。
飲食業態で炊きたてのご飯を売り物にするとすれば、驚異的客数予想能力がないといずれにせよ経営が成り立たないレベルのチャンスロスが発生する。不足すれば炊き上がるまでは営業してないのと一緒だし、時間が経ちクオリティが炊きたてレベルを超えたら恐らく転用になるが、そのサイクルを回して転用分をコントロールしていくのはかなり難しいと思う。普通に保温ジャーで回していても、余り食材の始末には工夫が必要なのだから。
稀にある「炊きたてのご飯」をたまたまとか時々のイレギュラーとしてではなく通常メニューとして提供している飲食店は、酒食ともに供する形態に限定される。炊き上がるまでの時間を埋める必要があるからだ。埋める何かがないと炊き上がるまでの時間がまるごとチャンスロスになるため、経営が成り立つ可能性は低い。居酒屋チェーンなどで供される炊きたて釜飯の類いはそれを逆手にとって、炊き上がりまでの時間で客単価向上を狙う意図が明白だ。
この病院に限らない条件だが、病院給食という業態ならではで「炊きたてのご飯の提供」が実現できていることが大前提だろう。まず、必要食数の変動が他の業態に比べるとかなり少ないのは大きなアドバンテージだ。結果、周りの様子を見る限り、炊飯業務での急な変更は白飯か白粥各種か位で、炊きたて白飯さえあれば対応できる内容だ。週末など人員不足だろう日にはちらし寿司やカレールー、麺類というように不自然でなく保温食で対応したメニューになっている。
しかし、他業態に比べればマシとはいえ「炊きたてご飯の提供」には少なくはない追加コストが必要でありながら、病院食の必須条件というわけではない。この病院が病院食という形態のアドバンテージを活かす方法として、あえて「炊きたてのご飯の提供」という施策を選んでいることに率直に感心してしまう。何より一患者として炊きたてのご飯は無条件で旨い。
また、今回の入院で経験した「炊きたてご飯の病院食」では別の発見もあった。特に塩分や恐らく添加物も一般の食事レシピより大幅に制限されている病院食の副菜らは、野菜の味を始め素材の味が前面に出ている場合が多いが、それらの味が炊きたてのご飯には良く合うのだ。また安全優先の加熱調理なので、素材の味を含めても全体としてはごく薄味のおかずばかりになるのだが、炊きたてのご飯なら全く気にならない。これら、炊きたてのご飯と副菜の極薄の味付けとのバランスの妙は、俺にとっては小さくはない意外な発見だった。
後は結論位しかないけれどここでまたエントリを分ける。ここまでこのエントリを書くのにのんびり3日掛けちゃった。以上。